セカンドオピニオンについてと納得して治療を選ぶために知っておきたい考え方
医療が高度化する一方で、治療方法の選択肢は増えています。そのため、患者さん自身が内容を理解し、納得したうえで治療を受けることが、これまで以上に重要になっています。そこで注目されているのが、セカンドオピニオンという考え方です。
セカンドオピニオンとは何か
例えば、胃の不調で医療機関を受診し、検査の結果、胃がんが見つかったとします。担当医から病状の説明を受け、治療方針として手術が必要だと説明され、そのまま治療に進む。これは、これまで多くの医療現場で見られてきた流れです。
しかし、その際に説明内容や治療方針について、どこまで理解し、納得できていたでしょうか。多くの場合、よく分からないまま治療を受けていたという方も少なくありません。
そこで提案されたのが、セカンドオピニオンです。これは、すでに受けた検査結果や主治医の治療方針について、別の医療機関の専門医に客観的な意見を求めることを指します。
がん治療のように治療法が比較的標準化されている病気ばかりではありません。糖尿病、心臓や血管の病気、脳血管疾患、肝臓病などでは、学問的な考え方や治療法が複数存在し、判断が難しいケースも珍しくありません。このようなときに、別の専門医の意見を聞いてみようとすることが、セカンドオピニオンを求めるということです。
どこでセカンドオピニオンを受けられるのか
以前から国立がんセンターでは、これに近い外来が行われてきました。現在では、がんに限らず、さまざまな病気についてセカンドオピニオンを受け付ける医療機関が増えています。
東京近郊では、東京慈恵会医科大学附属病院総合診療部や虎の門病院など、多くの大学病院で各分野の専門医が相談に応じています。対応内容や申し込み方法は医療機関ごとに異なるため、詳しくは各病院のホームページを確認する必要があります。
セカンドオピニオンにかかる費用
費用は医療機関によって異なりますが、おおむね三十分で五千円から一万円程度としている施設が多いようです。健康保険の対象外となる場合が一般的なため、事前に確認しておくことが大切です。
申し込みの際に必要な準備
セカンドオピニオンは診察を受ける場ではなく、意見を聞くための場です。そのため、現在かかっている主治医の紹介状や病状説明書、これまでに受けた各種検査結果を持参する必要があります。
具体的には、血液検査の結果、レントゲン検査、CT検査、MRI検査の画像、顕微鏡検査の資料などが該当します。これらの資料をもとに、主治医から受けた説明や提案された治療法以外に、より適した選択肢があるかどうかを相談します。
セカンドオピニオンを受ける際の注意点
セカンドオピニオンは、求めれば求めるほど良いというものではありません。最も避けたいのは、複数の意見を聞くことでかえって混乱し、次々と医療機関を渡り歩く状態になることです。
まずは、現在の主治医から十分な説明を受け、治療方針を理解することが大切です。そのうえで、自分にとってさらに適した方法がないかを確認する目的で、セカンドオピニオンを活用することが望ましいと考えられます。そのためには、ご自身の病気について、ある程度知ろうとする姿勢も必要です。
主治医に相談すると関係が悪くなるのではないかと不安に感じる方もいますが、そのような心配をするよりも、まずは主治医としっかり話し合うことが重要です。治療を受けるのは医師ではなく、あなた自身です。命はひとつであり、その命について決める権利も、あなた自身にあります。
須田胃腸科外科医院では、患者さんが十分に理解し、納得したうえで治療を選択することを最も大切にしています。現在の治療方針について他の専門医の意見を聞きたいと考えることは、決して特別なことではありません。当院では、セカンドオピニオンを希望される場合にも、その背景や目的を丁寧にお聞きし、必要な情報提供や紹介状の作成など、適切に対応しています。治療は医師が一方的に決めるものではなく、患者さんご自身が選ぶものです。迷いや不安があるときは、一人で抱え込まず、まずはご相談ください。














